■基礎情報
製作時期：2023/8月
製作時間：約2週間
ツール　：ClipStudio
担当範囲：イラスト作画

■製作経緯：コミッション
　コミッションサイトを介して、とあるweb小説作品の挿絵用イラストの製作を請け負いました。本件では、メカデザ・キャラデザ共に揃っていたので、自分はイラスト作画のみ担当しています。
　このように他人様のデザインを描く案件も、ロボ・キャラ問わずに何件もこなして来ています。

■イラスト：シーンの再現を目指す
　今回は小説の挿絵として使うイラストなので、元となるシーンが明確にある案件でした。そこで小説を実際に読み込み、その前後に記されていた情報も含めて画面イメージを構築した上で、作画に取り掛かっています。その際のコンセプトは作中シーンの再現です。
　こうして原作小説・メカデザイン・キャラデザインの3つを組み合わせた上で、メカの格好良さや、重量感、臨場感といった方向性で一枚のイラストとしてまとめ上げるのが本件でのスタイルでした。これは挿絵案件に取り掛かる時に大切にしていることです。

■補足デザイン：元デザインを尊重する
　渡された設定画には、コックピット周りにデザインが固まっていない箇所がありました。よってそこについては自分でデザインを起こし、補足デザインとしてクライアントに提案させて頂きました（頼まれてはいないことでしたが、お喜び頂けました）。
　このような場合に気を付けているのは、あくまで元デザインの雰囲気を壊さないようにすること、そして原作小説から読み取った情報に準拠すること――つまり、他人様の作ったデザインを邪魔しないよう、出来るだけエゴを消して"ありうべき"デザインを違和感なく追加するということです。これは、自分の手でメカデザインを起こす場合とは全く違う方法論です。